中國旅行記1995−96 1996年1月3日


ねずみが出現したらしい。リビングのテーブルの上に置いてあったバナナに 人間業とは思えない穴が開けられて、食べられていたのだ。さらに昨日命がけで 市街地に出かけて買ってきた菓子パンもかじられてしまっていた。許すまぢ。

7時に起きてきて昨日と同じように姉夫妻のアパートで朝食を取る。さつま芋を 揚げたものはおいしかった。豆乳も昨日ほどまずいとは感じなかった。 少しは馴れたかな?

今日はゆっくりとした一日で午前中は海へ、午後はマーケットと石橋に行った。 海岸の砂はとても綺麗で、鳴き砂だったか、歩くとキュッキュと音がなるやつだった。 すべての粒が1mmぐらいで統一された砂だ。海岸線の岩には魚の彫刻がいくつも 成されているが、これは誰かがお遊びでやったものらしい。センスがいい。 午後になって石橋へと行った。石橋と行っても小さいものではなくて、 2キロばかりも続く長いものだ。 泰ちゃん中心に時が流れ、海でも橋でも泰ちゃんが好きに遊んでいた。 マーケットは昨日の町中のものとは別のものだが、やはりひどい排ガスと 騒音で参ってしまった。

石像とかとうろうを作る作業場も覗いた。こま犬(だろうか?)だの、鳥居だの 招き猫だのを作っていた。招き猫は日本行きに違いない。 そんなものは中国で見たことないしね。ついでに鳥居も日本向けだろうな。 そういったものがたくさん作られている。工業製品はお粗末だが、工芸品の 出来やセンスはさすがに良い。歴史のある国なのだ。その力が工業を統べるように なり、高品質なものを作るようになったら一大経済大国となるだろう。今はバラバラに 向いているベクトルを一方向に向けられれば大きな力が得られるだろう。 実際開発のパワーとスピードは目を見張るもので、古い市街の再開発が進み、 新しいマンションが次々に建ち、幹線道路もここ数年で整備されてきている。 ここ泉州では鉄道、港湾、空港の各施設を向こう3年で新しく作り上げるそうだ。 確かにそれくらいのことはしでかしそうなところが、上海から泉州までのドライブから 見える光景からわかる。

明日は泉州を離れる日だが、そのことを知った建築学科の名誉主任の蛸先生が事務の 応おばさんが訪ねてきた。 中国の人達は遠慮深くて義理堅い人々と聞いていたが、ホントにその通りで、 礼儀正しい。さらに言うならお人好しで世話好きのようだ。 そんな人達が周りにいるから姉夫妻も「信じられへーん」と笑いながらやっていけるの だろう。


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